『アシュタンガ』とはサンスクリット語で、ヨガの八支則を指します。
これらは禁戒(ヤマ)、勧戒(ニヤマ)、ポーズ(アサナ)、呼吸(プラナヤーマ)、五感のコントロール(プラティヤハーラ)、集中(ダーラナ)、瞑想(ディヤーナ)、三昧(サマーディ)の8つの枝からなっています。このひとつひとつの枝はお互いを支え合っています。これは、呼吸を正確に行うためにはポーズの修得が必要であり、それができてはじめてヤマ、ニヤマを身につけることができる、といったように全てが繋がっているということです。最初の外部的な4つの枝(ヤマ、ニヤマ、アサナ、プラナヤーマ)をしっかりとマスターしていくことにより、内部的な後の4つの枝(プラティヤハーラ、ダーラナ、ディヤーナ、サマーディ)が自然と進化していくのです。

『ヴィンヤサ』とは呼吸と身体の動きを同調させることを指します。
呼吸は1つのポーズから次のポーズへと動きを正確につなげる手がかりとなります。呼吸を通常身体に入ってくるエネルギーを外に出漏らさないようにするテクニックである"ムーラバンダ"と"ウディヤナバンダ"を使いながら、呼吸と動きを同調させることにより、その結果体の中に非常に強い熱が発生します。この熱が筋肉や臓器を浄化し、体の中にたまった毒素を体外に排出させます。またこれと同時に有益なホルモンやミネラルが身体の中から放出され、汗が体の中に擦り戻されることにより更に体に還元されるのです。また呼吸がヴィンヤサをコントロールすることで、さらに効率のよい血液の循環が行われます。このような作用によって軽く力強い身体がもたらされてくるのです。


アシュタンガヨガのシステムは3つのグループに分けられます。
プライマリーシリーズ(ヨガ・チキツァ)は体を浄化し、身体のゆがみを矯正します。
インターミディエイトシリーズ(ナディ・ショダナ)は神経器官を浄化し、エネルギーの経路を開き、きれいにします。
アドバンスシリーズA・B・C・D(スティラ・バガ)はさらに高いレベルの柔軟さと謙虚な姿勢を必要とし、ヨガの修練が持つ力強さと優美な面を統合します。

次のレベルのシリーズに進む前には、その前のレベルのシリーズを完全にマスターしていることが条件となり、ポーズが正確に順番通り行われていなければなりません。全てはのポーズはその次のポーズへの準備となり、次のポーズへ移行するために必要な力強さやバランスを養うためのものであることを忘れないでください。